今年のNHKマイルCは、逃げ馬不在でスローペース濃厚。 となると勝負のポイントはただ一つ。 「直線で11秒台を持続しながらトップスピードを出せるか」。
この条件を満たす馬は多くない。 過去レースのラップと上がり性能を精査すると、 最終的に上がり勝負に適した4頭だけが残った。
● ローベルクランツ
毎日杯で“先行して33秒台”という東京マイル最強パターンを実証。 4から6番くらいの内枠を引けば、最も勝ち切りに近い存在。先行してポジションが取りやすい、包まれない、ロスなく直線へ、33秒台の脚を確実に使える。
● エコロアルバ
サウジRCで上がり33.2。追走が遅いのが気がかりだが朝日杯でそれを克服。12から16番からスムーズに差し脚を使えれば、ローベルクランツを差し切る唯一の差し馬。
● フクチャンショウ
クロッカスSで上がり最速33.5。 19から14番から長く脚を使える“持続型差し馬”で、安定して上位に来るタイプ。3着なら。
● アンドゥーリル
アイビーSで先行して33.6。 最近不振も3から6番で先行してロスなく運べれば、一発の可能性を秘めた“先行持続型”。
一方、
ダイヤモンドノットは、一瞬のキレはあるが、東京マイルで必要な“長く11秒台を踏み続ける持続力”が足りない。 さらに スローの瞬発戦になると、トップスピードの質で確実に切れ負けするタイプなので不安あり。
カヴァレリッツオは加速に時間がかかるタイプで、東京マイルの“瞬時にトップスピードへ入る”展開に対応しづらい。 さらに スローの上がり勝負になると、トップスピードの質で確実に見劣るため、直線で置かれるリスクが高い。
アドマイヤクワッズはスピードの持続力は高いが、東京マイルのスロー→瞬発戦に必要な“トップスピードの質”が一段劣る。 さらに 加速にワンテンポかかるタイプで、直線の瞬発力勝負になるとキレ負けするリスクが大きい。
レザベーションはNZTを先行押し切りで勝ったが、前半から流れる持続戦でこそ強いタイプ。 今年のNHKマイルCのような スロー→瞬発戦 になると、トップスピードの質で確実に見劣る。
ロデオドライブは 持続力型の先行馬 で、NZTのような流れた展開がベスト。 しかし東京マイルの 直線瞬発力勝負では“キレ負け”が濃厚 で、上位争いの形に入れない。
アスクイキゴミは「前半で脚を使うタイプ」で、スローの東京マイルで求められる“直線一点の瞬発力”が不足している。 さらに トップスピードの質が上位勢に劣り、上がり勝負になると確実にキレ負けするリスクが高い。
今年のNHKマイルCは、 先行のローベルクランツ、瞬発のエコロアルバ、持続のフクチャンショウ、総合力のアンドゥーリル。 スローの上がり勝負なら、この4頭の争いに収束する。