天皇賞(春) 京都芝3200メートル
1着 ヘデントール
2着 ビザンチンドリーム
3着 ショウナンラプンタ
先週のリバティアイランドのことがあったのでこの1週は何か気が乗らない日々が続いたが、天皇賞(春)は見ごたえ多い面白いレースだった。まずはマイネルエンペラーが向こう正面で果敢に先頭にたったこと。最初の1000メートルは1分ジャストとやや速めだったが、向こう正面に入る頃には時速60キロをきる緩やかなペースになっていた。それを丹内騎手が嫌ってまくったのだろう。先頭に立つ頃には時速65キロくらいまで出ていたが、直後に60キロまで落としなんとか粘り切りを狙っていた。しかし直後に後方にいたジャスティンパレスのまくりも始まった。この馬も切れる脚はないのと、鮫島騎手は6歳になったジャスティンパレスの年齢的な衰えを感じており、早めにしかけないと見せ場すら演出できないと感じたのだろう。この2頭がまくったおかげでショウナンラプンタの武豊騎手が4角前でドウデュースのまくりを彷彿させる走りで先頭に並びかけた。4角入り口で馬群が横にずらりと並んで非常に面白いレースとなった。この3頭は2017年のキタサンブラック以来の速いタイムを演出したという点で賛辞を送りたい。
勝ったのはヘデントール。スタートは最高によく、すぐに内に入れ、最後の直線までは内を通る省エネレース。鞍上のレーン騎手の手腕。なかなか1番人気で内でじっとできるものではない。4角前でレースが慌ただしく動いてさあ追い出そうというときにショウナンラプンタの武豊にブロックされた形になり、仕掛けが遅れた。しかしこれも味方につけて最後まで伸び続ける運もあった。ゴール前でビザンチンドリームに抜かされそうになったが仕掛けが遅れたことによりなんとか耐えた。強いの一言。
2着は狙っていたビザンチンドリーム。前走はドバイでの3000メートルを斤量60キロで勝利。今回の斤量は2キロ減るし、京都の高速馬場なのできさらぎ賞の再現を期待した。伸び盛りの4歳馬。こちらはスタートは悪く最後方から足をためるレース。鞍上のシュタルケ騎手も最初からそのつもりだったろう。道中はかかりながらなんとかシュタルケになだめられていた。最初の1000メートルがほぼ1分ジャストだったことと向こう正面からレースが動いたことから、最後追い込みが決まるとわくわくしながらレースを観ていた。ゴール前で首差までヘデントールを追い詰めるも届かず。渾身のシュタルケの鞭も及ばず。
3着のショウナンラプンタの武豊は阪神大賞典の反省からかレースぶりを大幅に変えてきた。4角あがってくるシーンは我々をわくわくさせてくれた。ショウナンラプンタの今後の成長に期待。
4着のサンライズアースは途中でハミが抜けたそうだ。だから池添騎手が馬の首を押して向こう正面からまくったように見えていたのだ。そんな不利があっても4着とは力つけている。5着マイネルエンペラーは自分から動く競馬で最後の直線最内を通る丹内騎手の好騎乗。まだ伸びしろがありそうなのでGIIをもう一つ勝って有馬記念で見てみたい。6着ジャスティンパレスはやはり年齢的衰えがあった。昨年も勢いが落ちてきていたが今回ではっきりした。大阪杯出走は馬をピリッとさせようとしたのだろうが、それでもかなわなかった。このオーナーが昨年やらかした事件のつけがまだ残っているともいえる。7着のシュヴァリエローズも昨年の京都大賞典がピークだっと思われる。ともにディープインパクト産駒の6,7歳。残念ながら上がり目はもうないだろう。同じように8着のブローザホーンも昨年春がピークだった。
4歳勢が1-4着と世代交代の天皇賞春だった宝塚記念に出てくるのはどの馬だろうか。どれも長距離向きなので他の勢力が有利の気がするがさらなる成長により距離を克服してくれるかもしれない。馬の成長を見るのは楽しい。