馬場読みが難しいが土曜日には雨が上がるので天皇賞秋は良馬場になる。ただしクッション値10代後半までは固くならないので、超高速馬場でもない。一流騎手が上位にきそう。
アーバンシック（プーシャン騎手）
菊花賞を勝って以来成績不振だが、母系はウインドインハーヘア→ランズエッジのライン。父系は東京つよいハーツクライ→スワーヴリチャードのライン。どちらも天皇賞向きなのでパドック次第では馬券に入れたい。
タスティエーラ（レーン騎手）
堀調教師のインタビューからは、今回は馬を立ち上げ途中で次走がベスト。昨年2着でレーン騎手なので3列目に入れるが、強気にはなれない。
マスカレードボール（ルメール騎手）
サンデーサイレンスの３ｘ３。ビハインドザマスクの母系にドゥラメンテと強力な配合。これまでの走りからも府中２０００が適距離。あとは馬が走る気になっているか、これもパドックで判断。
ミュージアムマイル（Cデムーロ騎手）
中山巧者と思われていて人気はさほどあがらないが、3歳世代のGI馬なので、マスカレードボールよりも実績はある。府中をうまく走れるかがポイントだが、Cデムなら問題ない。
シランケド（横山武史騎手）
中山牝馬、ヴィクトリアマイル、新潟記念、と大幅に力をつけている。後方待機で最後追い込みという競馬が強いが、今回は外を回していては追いつかない強い相手。内を選ぶとヴィクトリアマイルと同様に前が開かないので、善戦どまりとなるだろう。3着には入れる。
セイウンハーデス（菅原騎手）
屈腱炎からの復活馬。前走のエプソムカップは推し馬のドウラドーレスを一気に抜き去りレコード勝ち。こんなに強くなったのかと目を疑った。そこからしっかり間隔をあけての出走は好感が持てる。母系は9代までさかのぼっても日本の馬でフロリースカツプに突き当たる。馬を大事にしてここまで来たかと感慨深い。一方でサンデーサイレンスの３ｘ３をもち、府中が得意の可能性もある。
メイショウタバル（武豊騎手）
こちらは4代前から三嶋牧場で大事にされてきた母系にゴールドシップが父。マチカネフクキタルヤアブクマポーロの父であるクリスタルグリッターズも母系に入っている。やや重めの血統なので天皇賞に向いているかは疑問。しかし興味深いことに13番枠を当てて助手さんが、いい枠、と言っていた。この真意は分からないが、内のホウオウビスケッツを行かせて、2，3番手で折り合う競馬ができるという意味かもしれない。そうすると、ホウオウビスケッツもスローでいくので、ワンツーフィニッシュになり、3着に人気馬が突っ込んできてもある程度楽しめる。父系にメジロマックイーンがいるのが感慨深い。もう30年以上前の雨の天皇賞秋、1着で強い競馬をしたマックイーンだったがまさかの18着に降着。VTRを見れば進路妨害は明らかだったが当時はよくわからず、競馬始めたての私はとにかく驚いていたことだけ覚えている。ちなみにその時の繰り上がり1着はプレクラスニー。ロシア語で非常に美しいという意味。話をマックイーンに戻す。当時の鞍上がメイショウタバルと同じ武豊。今回も外枠になったが、内に切れ込んでまでして先頭には立たないだろうと容易に想像がつく。助手さんのいい枠というのは、外枠なので降着を味わった武豊は逃げない、控えて直線二の足を使って勝ち切る、という意味なのだろう。