Posted on: 2025年10月18日 Posted by: on the horseback Comments: 0

カムニャックはオークスを現地観戦してシュタルケ騎手による優勝を見て大好きになった。ローズステークスも4角不利から立て直し圧勝。秋華賞は敵なしを思っていた。

しかし、川田騎手が勝利ジョッキーインタビューで心配していたようにレース中に足に外傷を受けたように、その後の運動をしばらく自重したらしい。ローズステークスからの間隔も長くはないのでこの調教の狂いがどう出るか、圧倒的な不安材料となった。友道調教師のインタビューでも外傷のことについて触れていたが、やや不安を感じた。今週の最終調教後の馬体重はローズステークスからプラス14キロ。ここで不安がピークになった。オークスからローズステークスの間に8キロ増は成長分とか投げてよいが、トライアルのローズステークス後は体重を若干絞ってくるのがセオリーだ。それができなかったというのは、ローズステークス後の馬場入りが遅れたことによるものではないか、と考えられた。ということはやや体重が重いのでゴール前競り合いになったらまけてしまうかもしれない。秋華賞の18頭の中では実力は圧倒的なので、大崩れはないが不安材料は前走時のアクシデントからくる調教計画の狂いであることは間違いない。

では何を推したいか。

競馬は人馬の成長を見るのが楽しみ、という点ではケリフレッドアスク。藤原調教師のコメントが面白かった。鞍上は西塚騎手。もともと関東の騎手であるが、若さゆえの言動の不適切さ(筆者独自の言い回しです)から関東を追い出される形で関西圏で競馬をしている。それを見かねてか藤原調教師が目をかけてあげていて、このケリフレッドアスクには昨年末からずっと鞍上を依頼している。さすがにオークスは一流騎手を乗せたが、今回重賞の紫苑ステークスを勝ったことで秋華賞にも西塚騎手が乗ることになった。インタビューによると、藤原調教師がオーナーに頼んで西塚騎手を抜擢したらしい。西塚騎手は4年目で騎乗技術も良いものがあるが、重賞は紫苑ステークを勝っただけなので、実績的には断然足りていないが、秋華賞という大一番に西塚でいくという決断をする藤原調教師とオーナーに拍手を送りたい。馬を育てながら騎手を育てるのが調教師、オーナーの仕事だが最近ではなかなかそういう考えよりも、目の前の一勝にこだわるあまり一流騎手をGIで乗せる場合が多い。インタビュアーに、西塚騎手に何と声をかけますか、と聞かれた藤原調教師は、「勝て」と言ったところがお見事であった。西塚騎手もこれにこたえるようにいろいろ考えて乗るでしょう。6番枠と先行馬としては絶好の馬番である。

その他の馬はどれが来るかわからないほどの混戦だが、簡単に推したい馬をまとめる。

セナスタイル

凱旋門賞馬ソットサスとオークス馬ヌーヴォレコルトの仔ということで注目だが、それ以上に3戦目のローズステークスでの追い込みは見事だった。しかし馬がまだ若いのでふらふらして走るので、小回りの京都2000メートルで最後の直線で脚を余してしまうかも。

ビップデイジー

阪神ジュベナイル2着から注目されるも、チューリップ賞3着で評価を落とし、桜花賞11着、オークス13着で底をついてしまった。しかしローズステークスでは外枠からカムニャックの外を回しての4着。内をついた2頭には競り負けたが強い競馬だった。サトノダイヤモンド産駒で、一発があるかもしれない。

パラディレーヌ

フラワーカップは追い込んでの2着、オークスも中団追走での4着と春は実力の片りんは見せた。ローズステークスでは出遅れが響いて位置を取ることに足を使い最後伸びずに8着。スタートがうまく出ればという条件付きだが巻き返しはありそう。逆に出遅れた場合大外枠はが幸いして内で脚を編める戦法に出るかも。



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