皐月賞 中山芝2000メートル
まず皐月は5月なのになぜ4月に行われるのか?それは名称が皐月賞となり中山競馬場で開催されたのが1949年の5月だからです。3年間は5月開催だったが、1952年からは基本的に4月開催になった。ここでついでに卯月賞とはならなかった。皐月賞の方が響きがよいですよね。ちなみに卯月ステークスというレースはあるが、毎年行われているわけではなく2009年までは毎年のように行われていたが、その後2022年4月に突如行われ、ここ3年は行われていない。
近年の皐月賞だが、勝ち馬が直前に出走したレースが令和になってから性質が変わってきている。
2024(令6)ジャスティンミラノ 共同通信杯 1着
2023(令5) ソールオリエンス 京成杯 1着
2022(令4) ジオグリフ 共同通信杯 3着
2021(令3) エフフォーリア 共同通信杯 1着
2020(令2) コントレイル ホープフルS 1着
2019(令元) サートゥルナーリア ホープフルS 1着
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2018(平30) エポカドーロ スプリングS 2着
2017(平29) アルアイン 毎日杯 1着
2016(平28) ディーマジェスティ 共同通信杯 1着
2015(平27) ドゥラメンテ 共同通信杯 2着
皐月賞から2か月以上前のレースから皐月賞に臨んだ馬が勝つということ。逆に皐月賞から1か月前くらいの間に行われる前哨戦の重賞(若葉S、弥生賞、スプリングS、毎日杯)の出走馬が勝てない。これは競馬のレースレベルの向上にともない1戦するだけで馬の体力気力が消耗されるため、レース間隔を2か月くらいとらないと皐月賞は勝てないのというのが理由だ。
驚いたのは令和元年のサートゥルナーリア。当時さすがに前年12月のホープフルSからの直行で皐月賞は勝てないだろうと思ったが、その翌年のコントレイルまでもがホープフルからのローテーションで圧勝。その当時は、これからの競馬では前哨戦という考え方を平成の時代においてくるべきだと思ったものだ。その後も1月に行われる京成杯や2月の共同通信杯組からの勝ち馬が続く。2月のきさらぎ賞からの勝ち馬はいないが、この4レース(ホープフルS、京成杯、共同通信杯、きさらぎ賞)から勝ち馬が出るというのは体力、気力の成長を促すためにもリーズナブルである。また皐月賞勝ち馬はいずれもこれらのレースの3着以内の馬である。
今年だが、その4レースの1から3着馬が皐月賞馬になるだろう。
出走を予定しているのは、以下。1か月以内にレースを使った馬は除く。
ホープフルS 1着 クロワデュノール
京成杯 1着 ニシノエージェント
2着 ドラゴンブースト
共同通信杯 1着 マスカレードボール
2着 カラマティアノス
きさらぎ賞 1着 サトノシャイニング
この6頭のどれが皐月賞馬にふさわしいかと考えると、レースの質や勝ち方を考えるとクロワデュノールしかいない。京成杯組はクロワデュノールと未対戦だが逆転可能と思えない。ホープフル1着からの直行組は真打登場の雰囲気がありわくわくする。ホープフルSでは久々のGI勝利の北村騎手の大粒の涙が見られたが、この皐月賞の勝利否ビューでは笑顔の北村騎手が見られるに違いない。