Posted on: 2025年4月11日 Posted by: on the horseback Comments: 0

桜花賞 阪神芝1600メートル

リンクスティップ

まずは馬名から。猫の耳の上に生えている毛のこと。何のためにそんなところに毛が生えているかというと、狩猟するときに獲物の動きを空気で感じるためだそうです。ですので大型で狩猟する猫によくみられるとか。馬名になぜこのリンクスティップをつけたのか分からないが、馬主が猫好きでいつかこの名前を付けたいと思っていたのかもしれませんね。

このリンクスティップ、戦績が3戦とも牡馬との混合のレースで1,2,1着。これだけでもすごいことなのに、直近のきさらぎ賞では皐月賞でも人気になるサトノシャイニングの2着。その時の3着馬ランスオブカオスは先週のチャーチルダウンズカップの勝ち馬。リンクスティップのレーススタイルは先行して最後まで粘り切るものなので、雨予報の桜花賞では12番枠からきさらぎ賞のように前の方の若干外目を追走し最後の直線で馬場のいいところを選んで粘り切る強い競馬が出来そう。

懸念点は初マイルであることだが、マイルより長い距離のレースの方が出てくるメンバーが強い、しかも牡馬との対戦ばかり、のでこの距離短縮は強い馬が集まる桜花賞ではマイナスにはならない。鞍上のミルコは最近成績が振るわないが、やや前目に強引に競馬するスタイルなのでこの馬に合っている。久しぶりのGIをものにしてほしい。

血統的には、父は万能タイプのキタサンブラック。来週皐月賞で人気になるクロワデュノールと同じ父から生まれた。今年のGIはこれまで3戦ともロードカナロア産駒が勝ったが、これからの桜花賞、皐月賞はキタサンブラック産駒の勝利となっても不思議はない。

母はダンスウィズキトゥンで、その父は2月に亡くなったジャンダルムの父でもある Kitten’s Joy。さらに父系を辿るとエルプラド、サドラーズウエルズ、ノーザンダンサーと名馬がずらり。ダンスウィズキトゥンはアメリカの繁殖牝馬生活で3頭ほど生んでそれらはいずれも日本で競走馬になっている。しかし成績はいまいち。3年前に社台ファームに買われて日本へ。白老の社台ファームで繁殖牝馬生活。ノーザンダンサーの直仔というのが購入理由だろう。

日本での第一番目の産駒は父Yoshida(日本産アメリカ調教馬)のデュアルウィルダー。昨年デビューで青葉賞3着だったので期待されていたが、その後休養している。第二番目の産駒がこのリンクスティップ第三、四産駒もそれぞれルヴァンスレーヴ、オルフェーヴルとの仔を出産している。日本での種付け相手がいずれも名馬なのでこのダンスウィズキトゥンへの期待が感じられる。

相手は、レースレベルから阪神ジュベナイル、フェアリー、クイーンカップ、チューリップ賞上位馬へ。アネモネステークス組はどの馬との未対戦なのでレベルが分からないがトワイライトシティプリムツァールとも素質がありそう。

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